国際診療支援グループについて

国際医療センターの開設・外国人患者の診療体制構築

 大阪大学医学部附属病院では2013年4月に、外国人患者の診療に関連する様々な業務やコーディネートを一貫して行う部署として、国際医療センターを開設しました。その背景には2000年代後半ごろから外国人患者、とくに先進医療による治療を目的として海外から直接受診に訪れる患者が徐々に増加し、言葉の問題や宗教、文化の違いが原因で、院内の各部署で様々なトラブルや苦労があったためです。そこで、外国人患者の診療を一括してマネジメントする部署が院内に必要だという声が次第に高まり、院内の各部署と連携、協力して国際医療センターが開設されました。開設後は、国際・未来医療学講座・国際医療センター運営委員会を定期的に開催し、医学系研究科だけでなく学内の様々な部局や研究科から集まった運営委員による議論を重ねながら、よりよい組織体制や活動内容となるよう鋭意工夫を重ねています。
 海外患者を受入れるための院内整備としては、院内書類の翻訳、医療費請求規定の作成、医療通訳システムの構築、医療通訳料金の設定、コミュニケーションツールの作成などを行っています。
 さらに、国際医療センターおよび病院医事課との協力連携により、2016年1月1日より電子カルテシステムに外国人患者の名前について、ローマ字と日本語読みの両方の標記、および国籍と母国語と海外の住所を登録できるようになりました。このような取り組みは、外国人患者の統計調査を行う上で重要な一歩となります。
 また、2017年10月には各診療科に国際医療担当医の設置が開始され、外国人患者の問い合わせや診療について、よりスムーズな医療連携を進めてまいります。

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